たつぞうです。
Uniswapのガバナンスに興味が出てきたので、調べてみました。
参考になれば幸いです。 なお、ワイの観測範囲で、Uniswapに一番詳しいのは「Lagoon」さんです。要フォローです! Lagoon (@wonderlagoon) | Twitter
Lagoonさんのガバナンスに関するツイート
$UNI
— Lagoon (@wonderlagoon) 2020年12月1日
流動性提供者にUNI配布案、コンセンサス・チェック可決まできました
テンプラチャ・チェック
総投票数は2万5千必要
↓
コンセンサス・チェック
総投票数は5万必要
↓
プロポーザル提出
1000万必要
↓
投票(最大6日4時間)
総投票数は4000万必要
↓
実行前の2日間待機期間
↓
プログラム開始
これだけの工程をへて提案が可否判断されるとは!驚きです。しかも、提案の前に、コミュニティフォーラム(ディスカッションスペース)で、かなりの熱量で議論もされた後でこれですからね。
しかも結構な量のUNIが絡まないと、提案・可決ができないシステム。よくできてる!
実際の投票
ちょっと試しに投票してみました。
まずは「Un Lock Voting」をクリック。
すると、次の画面で、「自分で投票」か「投票を他者に委任」を選べるので、選択。Gasfeeが少々かかります。
投票する提案をクリック。次の画面で、提案の詳細が示されます。
今は「開発者向けの助成金プログラム」について提案されていました。
賛成なら「For」 反対なら「Agenst」をクリック。以上で終わりです。
大量保有者問題
こちらもLagoonさんのツイートから。
UNISWAPの投票権の委任がSybilというツールを導入して簡単になった
— Lagoon (@wonderlagoon) 2020年12月15日
しかし、UNIホルダーは意外に寡占化されている
プロポーザルを通すのは最低4000万票だが、過去に投票したことがある4名が談合すれば通過させられそう
・Dharma
・Gauntlet
・Leshnerさん(Compound創業者)
・あと一人は誰か不明 https://t.co/7NTdCdTLhn pic.twitter.com/BrE7jVH8XQ
気になったのは、大量保有者が手を組めば、彼らに有利な提案が通ってしまうこと。
(基本的に大量保有者は、UNIの下落につながるようなことはしないはずなんですがね)
実際、UNIの再配布が中々決まらない辺り、クジラwの意図を感じますし、配布することによる分散化にはネガティブな印象を受けます。さらなる分散化を進めることが、今後の課題でしょうか?
UNISWAPは流動性供給によるUNI配布には乗り気でないように感じます。
— Lagoon (@wonderlagoon) 2020年12月20日
というのも昨日の運営主導のプロポーザルは通常行う「コンセンサスチェック」を飛ばして行いました
運営に意思があればかなりのスピードで進められます
UNIインセンティブではなく、「v3で勝つ」という決意が感じられます😋 https://t.co/O15qUObDIX
もしこれが本当なら、ガバナンスとは何ぞや?ということになってしまいます。
DEX、Defiの良い部分である、運営の好き勝手にできないという特徴が、これでは意味がないような。この辺り、マーケットはどう評価するのでしょうか?
SushiがYeran連合に参入してシナジーを発揮、急速に色々と改善(指値など)してきているという危機感は、今のところあまり感じられません。V3さえ出せば問題ないと思っているとしたら、いつか足元をすくわれると思うのはワイだけでしょうか?
その一方で、ユーザーに配布するとすぐに売却されてしまうという意見や、その分を開発費用に当てた方が良いという意見も当然ありますし、こういう、株式会社でいう「経営判断」に、UNIホルダーが大きく影響を及ぼせるというのも、非常に面白い仕組みだな、と感じています。
関連ツール
投票権を委任するツール「Sybil」
「合言葉はお役立ち」
今後もUniswapをウォッチし続けます!