たつぞうです。
コロナで外出できない状況が続いています。これを好機に、お金について色々と調べてみました。
基軸通貨って大事!
現在の基軸通貨と言えば「アメリカドル」!誰もが認めるところです。では、基軸通貨であることはどんな利益があるのでしょうか?
基軸通貨=世界で一番使われている通貨、ということで、なんと世界の取引の約4割を占めるとの報告もあります。
そうしてドルは「信用が担保されている」「世界中で使うことができる」「ドルに換金する場合の手数料収入も得られる」「モノを安く手に入れることができる」などのメリットをアメリカにもたらしているのです。
ドル以前の基軸通貨
今のドルが基軸通貨となったのは、高々70数年程度です。
ではその前はどの通貨だったのでしょうか?ドルの前は英国の「ポンド」でした。
世界のお金が集まる「金融センター」の地位にあった英国、そしてポンド。
しかし、第1次世界大戦を契機に、欧州の戦争疲れ、これに反してアメリカは戦争特需によりうるおい、さらに第2次世界大戦以降、アメリカがIMF体制の下で各国中央銀行に対して米ドルの金兌換を約束したこと、および強大な経済力を背景にドルが名実共に基軸通貨となったのです(ブレトンウッズ協定)
(戦争はこのように、覇権国家や基軸通貨の遷移をももたらすのですね)
金本位制崩壊
世界大戦から各国が復興し、経済活動が活発になるにつれ、ドルの流出が続いて困り果てたアメリカが、窮余の策として打ち出したのが「ドルと金の兌換をやめること」(ニクソンショック)
これにより、アメリカは金を保有していなくても、いくらでもドルを刷ることが可能となったのです。(テザーみたいですねw)ですがそんな通貨があったら、普通は価値が減価するはずです。しかしそうはなりませんでした。なぜから、、
ペトロダラーシステム
アメリカはサウジアラビアに対し、軍事力を背景に、安全保障することを約束(要するに脅し)、代わりに原油取引にドルを使うよう強要。中東の他の産油国も追随することとなりました。
世界中の国が、原油を取引するためにドルを使うしかなくなったことで、ドル需要は高まり、地位を確実なものにしていったのです。
一方で、、
2000年に、イラクが原油取引をドルからユーロ変更に。当時の大統領であったフセインがどうなったかは、多くの人が知るところです。
その後も、イランがドル取引をやめたり、ロシアが中東情勢に介入するなどの影響により、ドル建ての原油取引は減少する一方となっています。
コロナショック
そして現在。コロナショックにより、世界中の経済活動が停止状態に追い込まれ、アメリカをはじめ、各国が経済を下支えするため、財政出動の大盤振る舞いを行っています。
アメリカFRBは従来から続けてきた利下げの続行、大量の債券購入により、市中にヘリコプターマネーを供給。フィアットの価値は減価すると考えるのは、クリプト界隈にいる身としては、当然の帰結です。
経済の疲弊、原油価格および取引量の減少、フィアットの大量発行、財政出動による債務拡大、、、
今、ドルの基軸通貨としての地位が、少しづつ揺らぎつつあるのです。
デジタル人民元(Dcep)のローンチとドル崩壊
ドルを基軸通貨から引きずり下ろそうという動きは、2000年代にはすでに表面化していました。
2010年、ロシアと中国は、お互いの貿易取引に自国通貨を使うことで合意。
BRICSと呼ばれる枠組み(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アメリカ)の中で、貿易に自国通貨使用の促進、そして「デジタル通貨」を使った取引の提案なども行われています。
英国からも、中銀総裁がデジタル基軸通貨の提案が出されるなど、基軸通貨をめぐる動きは混とんとしています。
そして、いよいよ今年度内のデジタル人民元(Dcep)のローンチが行われる予定となっており、その後押しを期待するかの如く、コロナ対応にあえいでいるアフリカ、東欧、ドイツ、アジアの一部の国に対して、マスクや防護服提供・人道支援などを行い、影響力の増加を図っています。
先日来話題になっているWHOの中国びいきもしかり、国際機関の中国支配は進んでおり、今後はIMFでの立場を強くすることも当然視野に入れていると思われます。
私達はどうすればいいのか?
次回以降のブログで、対応を記事にしたいと思っています(引っ張るーー)
「合言葉はお役立ち」
今後も、お金について考え続けます!