たつぞうです。
以前、Defiについての備忘録を書きました。
今回は、さらに一歩進めて、Defiが既存金融に利用される可能性を考えてみました。
今後、Defiマーケットがさらに拡大するためには、機関投資家、そして、いまや影響力を無視できない米国の個人投資家のマネーの取り込みが必要になってくるからです。
人によっては、既存金融なんか利用しないで、直接Defiを利用すればいいじゃないか?という方もいるかもしれませんが、後述するような理由で私は、短期的にはDefiを既存金融が利用する可能性はありうると思っています。
使われる条件
・ハッキング、Flashloan対策が備わっていること(監査は信用できない)
・使われているブロックチェーンがしっかりと分散されていること
・ガバナンスが実効性を伴って行われていること
重要な要素「オラクル」
Defiにとって、重要な要素に「オラクル」があります。過去、発生したFlashLoan Attackの多くは、オラクルの不備を突いたものがほとんどだからです。ここでは、詳細は述べませんが(個別にブログアップする予定)、今後活用されるであろうプロダクトを列挙しておきます。
・Chainlink(1強。中央集権的、手数料が高い)
・Band(リサーチ不足)
・API3(ふーさん推し)
・その他の手段(各CEXやDefiプロダクトからデータフィードを取り、中央値を取る)
真のステーブルコイン
・USDT(裏付けがない疑惑あり、いつ規制されてもおかしくない)
・USDC(CPリスクあり)
・Dai(同上、USDT担保)
窓口(Aggrigator)
Defiが多くの人に利用されるためには、Defiプロダクトがただ待っているだけでは、一般の人にはなかなか利用されないと思います。利用には、かなり高度なクリプトの知識が必要ですし、ウォレットもいります。GOXのリスクと隣り合わせですし、色々と面倒なことも多いからです。
今回、ロビンフッドの状況を見ていて、ああいうアプリがあると、Defiも流行りそうだな、と感じました。今後の窓口となりそうなものを挙げてみます。
・銀行、取引所(高齢者、先進的な技術を利用しようとしない頭のかたい人)
・アプリ、ウォレット(若い人、先進的な人)
特にアプリは可能性を秘めていると思っていて、先日Blockfolioが、FTXのトレードシステムを採用して株トレーダーにアピールしたように(ブログアップ予定)今後、Defiプロダクトのアプリは出てくるのではないでしょうか。
ウォレットも、異なるチェーンを利用可能にした「Safepal」みたいなものも出てきてはいますが、まだまだ一般層に使われるには敷居が高いと思っています。
(追記:FTXがDefiトークンのLPレンディングを準備?!)
PS:既存金融が、自らDefiを行う可能性(CeDefi)
BSCのようなスタイル。分散性を度外視し、中央集権的ではありますが、このスタイルもあり得るかもしれません。これについては、別途記事を書く予定です。
「合言葉はお役立ち」
今後も、Defiをウォッチし続けます!