我々は、机の引き出しから出てくるノビスケに、胸を張れるのか?

たつぞうです。

 

このタイトル何?、ですよね。ドラえもんで、未来からくる孫のことです。名前が違うかもですが、最近はこういうことをブラるのをやめにしました、本質はそこじゃないのでwでも本当の名前知ってる方は教えてください。

 

この記事は、3.11の総括をして、忘れ去られた温暖化の議論を再開し、今後どうするべきかに対して、個人的な考えを述べています。

 

3.11の総括

福島のことは心が痛みます。ちなみに私は11日には長野を出て、その日のうちに福島原発のそばを通り、現地入りしました。そこで約一週間、現地で仕事に従事しました。

 

同僚は仕事の合間に、海岸沿いまで歩いたみたいで、帰ってきてポツリと「ひどい、、、」と絶句していました。私は疲れきっていて、そこまで行かなかったのですが、今では後悔しています。自分の目で、そこで起きたことを、しっかりと見ておくべきだったと。

 

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原発の問題は、これまで福島の方達に配慮して、表立って語られるのが、避けられてきたように思います。当然今だって、癒えることのない傷を抱えて暮らしている方もいらっしゃいます。でも、あえて誤解を恐れずに言えば、原発の問題と、福島の方達のことは、明確に切り離して考えないとだめだと考えます。感情的になって検討する問題ではないからです。

 

それを腹落ちしてもらったうえで、あのときの問題点を一言でいうと、「人間が誤った判断を下した」これに尽きると考えています。

 

原発への電源を喪失する状況を想定していなかった事前の想定および準備不足、電源喪失してメルトダウンに至ると分かった現場と指揮本部の認識のずれ、経営層の判断ミス。

 

色々なミスが重なって、あの悲劇は起こりました。私に言わせれば、ヒューマンエラーです。津波の想定も、経営層は把握していて、対応を怠ったのではと疑っています。

 

さらに、避難を誘導する際の、放射能の移動予測も、システムがうまくいかされなかった。これも、準備・連携不足からくる人的ミスだったのではないか。

 

これらは現在、3.11の反省を活かし、対応する規制が整備されました(充分かどうかは議論の余地がありますが)

 

まだまだ課題は多いです。周辺自治体の避難計画はどうするのかなど。しかし、これもまず、(現時点では)原発を是として、課題解決を図る必要があります。

 

私は、個人的には、原子力エネルギーは、現時点では日本に必要だと考えています。以下に理由を述べます。

原発問題

 

・エネルギー問題は、安全保障問題

今、タイムリーなことに、イランの件が世界をにぎわせています。収束する?のか分かりませんが、ひとたび、中東が有事に陥ると取りざたされるのが、「原油不足の問題」そうです、原油により生活のかなりの部分の恩恵を受けている我が国日本では、中東情勢が不安定になると、途端に原油入手の不安から、生活にかなりの悪影響が出ます。

 

その課題を解決するため、エネルギーの「ベストミックス」を目指して、原油に頼る発電方法以外に、LNG、水力、再生可能エネルギー、そして「原子力」の比率を上げようとしてきました。しかし今、原子力は目の敵にされています。まあ当然ですよね、あの悲劇を目のあたりにして、再稼働を推進するのは、世論的にも難しい状況でした。

 

よく、エネルギーの話題になると、「ドイツはどうなんだ、太陽光発電を国策で導入して、うまくいってるじゃないか?」という方がいますが、うまくはいっていません。太陽光の電力供給は天候に左右されるという課題があり、天候の良い日は問題ないのですが、天候が悪い日などは、フランスの原子力の余剰電力を融通してもらってしのいでいるんです。島国の我が国では、それはできませんよね。また、全てのユーザーに発電コストを負担させる形のため、電気料金が高騰してしまったという副作用も出ています。

 

また、ドイツの脱原発は、違う問題を引き起こしているのではないか?という研究結果も出てきました。

wired.jp

 

再生可能エネルギー(風力、地熱、バイオマスなど)には、現時点で解消されていない問題が多くあり、原子力の代替は困難です。しかし、私は、再生可能エネルギーを否定するつもりはありません。将来的にイノベーションが起こり、何とかなることを願います。

 

脱原発、エネルギーのベストミックスとは?まだまだ議論を深めていく必要があります。

 

・いずれにしても、廃炉の技術は必要

原発の再稼働はありえない、廃炉すべき!という意見が多数を占めたとしても、日本にある原発廃炉する仕事は残ります。あと、放射能廃棄物の保管方法の問題も。

この技術はまだ確立されていないので、福島の廃炉をやり遂げれば、同じ問題に悩む海外へ、パッケージ化して売り出すことも可能です。必ずやり遂げなければなりません。

 

・東電の中の人はすごい

知り合いに東電の方がいるのですが、中の人たちは皆さん、真面目で、仕事に誇りをもって働いています。今もなお厳しい視線にさらされながら、日々の業務にあたっています。そして、福島のことを忘れることはないでしょう。彼らはきっと、廃炉をやり遂げるはずです。時には失敗もするでしょうし、これからも様々な壁が立ちはだかるでしょう。しかし、必ずや廃炉へと到達すると確信しています。

 

(2020/3/22追記。映画「Fukushima50」を見てきました。自分や家族のことを省みず、ただ日本のために命を懸けて原発と闘ったリアルがここにあります)

 

温暖化はどこへ?

そして、温暖化の問題です。3.11以降、この話題が一切と言っていいほど、表に出ることがなくなりました。クールビズ、どこいった?

 

最近、Gretaをフォローしました。彼女の目を通して、色々なことを学びたいと思ったからです。彼女の行動は、時に批判を浴びます。内容くだらないことのようです、よく知りませんけどw

 

でも私は思うんです、今、彼女が世に出てきたこと自体が、象徴していることを。

 

3.11以降、忘れ去られた、面倒なテーマ「地球温暖化

 

昨年の夏、熱中症で40代の方が亡くなりました。自分でも、昨夏の暑さはとても身体に堪えましたし、外での仕事をやれる環境ではなくなりつつあることを痛感させられました。

 

それは身近なことですけど、世界では、温暖化による氷の溶解によって、沈みゆく国があります。

 

その国に自分が住んでいると考えた時、それは他人事でしょうか?見てみないふりをして、先送りできることでしょうか。どうでしょう?

 

自分にできることから始めませんか?

 

 

「合言葉はお役立ち」

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