(2020/12/18追記 今はこのcompound V0ともいうべきプロダクトは存在しません)
たつぞうです。
今回は、新しいイーサリアム系のレンディングプラットフォーム(融資システム)をご紹介します。
今までは
COINLENDというツールを使い、Bitfinexでレンディングをしていました。 しかし、finexにはこれまでも何かと悪い噂がたってきました。
今取りざたされている、テザー疑惑に深く関わっている疑念もあり、最近になって、出金手数料の大幅値上げを実施。顧客からの苦情が殺到しています。
他にもpoloniexでもレンディングはできるのですが、ここも過去、出金に長期間かかった実例があり、使うのにはリスクが伴います。
国内取引所でもレンディングをしているところはあるものの、1BTCからだったり、期間が1年間などと長期固定されていたりと、使い勝手が悪いのが現状です。
Bloqboard(ブロックボード)とは
現時点では、「compound」、「dharma」の2つのオープンレンディングプロトコルを利用可能な、レンディングプラットフォームになります。
Cex(取引所)と違い、中央集権的な主体はありません。
よって、取引所倒産などのリスクがありません。
また、借り手からは担保を取っているため、貸し倒れリスクもありません。
coinlendのようなレンディングbotやapi設定も不要です。
貸出トークンを預けることには変わりないのですが、レンディング自体はスマートコントラクト(契約自動執行)の仕組みを利用しているため、人件費が掛からず、ユーザーが手数料を支払う必要がありません。
デメリットとしては、運営主体が存在しないため、何らかのトラブル(法的、技術的なものを含む)があった場合、トラブル対応やサポートを求める先が存在しないことでしょうか。
(現時点ではベータ版のため、対応窓口は機能していると考えていますが)
これは今後も出てくるであろう、非中央集権システム全てに当てはまることですが、そのリスクを充分承知した上で使用することが求められます。
現時点では、ベータ版で稼働しており、今後、新たなプロトコルとの提携や、UIなどの改善も図られていくと考えます。
ブロックチェーン技術を活用した、新時代のレンディングプラットフォームです。
具体的な使い方
Bloqboardの概要を記した記事です。
Compoundの紹介記事になります。
なお、この記事を作成した武田信玄@孤高の城主(@shingen_crypto)さんは、イーサリアム周りのスペシャリストです。フォロー推奨です!
レンディングについて、詳しくは上記のリンクも参考にしてください。
Bloqboard(https://app.bloqboard.com/)を使うのには、アカウント登録は必要ありません。
必要なものは、メタマスクウォレットと、保有ETHのみです(PCユーザーの場合)
今回はETHの貸し出しを例に説明します。
1.まずは、手持ちのETHを、WETHに変換します。
Bloqboardでは、ERC20トークンしか使用できないため、「ラッピング」といった、ETHを、ERC20トークンへ交換する作業が必要になります。
まずはBloqboard(https://app.bloqboard.com/)を起動。
現状ではベータ版になります。
DASHBOARDの「My wallet」を選択。
すると、下記の画面に遷移しますので、「ETH」の欄の右端の「WRAP」をクリック。
ラップするETHの量を入力して、「WRAP」をクリックします。
この際、「MAX」を選択してしまうと、後程説明する「gas代」が足りなくなってしまうため、交換する量は、使用する分の「gas代」を差し引いて、余裕のある量を入力するようにしてください。
(gas代が足りなくなると、貸し出しや、「UNRAP」などができなくなる可能性があります。その場合は、ETHを補充しなければならなくなります)
クリックすると、メタマスクに遷移します。
ラップするにはgas代が必要になります。
gas代は自分で設定することが可能です。
「ETH gas station」(https://ethgasstation.info/)
このサイトを参考にして、適切な量のgasを設定してみてください。高過ぎるgasは必要ありません。
最後に「確認」ボタンを押すと、ラッピングが開始されます。
しばし待ちましょう。
2.流動性プールでのレンディング
現時点では、流動性プール(Liquidity pool)でのレンディングしか対応していないようです。
ダッシュボード画面の左側の「LEND」をクリックします。
遷移した画面の下側「WETH」の横の「LEND」ボタンをクリック。
ちなみに、LENDボタンの左にあるのが、現在のレンディングレート(貸出金利)になります(この画面では、5.71%)
次の画面で、貸出数量を入力。
その下の、「Permission」スライドバーをクリックして、流動性プールでのレンディングを「許可」します。
最後に「LEND」ボタンをクリックします。
再度、メタマスクが起動するので、gasを設定して(設定済みの方はそのまま)「確認」ボタンをクリック。
以上でレンディングは完了です。
あとは、増えていく利息を眺めてニヤニヤしてください。
私も現在レンディング中のため、レンディング終了の手続きは、後日掲載します。
私の知る限り、スマートコントラクトを使った初めての実稼働しているプロダクトではないでしょうか。
今後もこのような金融プラットフォームがドンドン出てきて、気軽に使えるような未来がくると思うとワクワクしますね。
bloqboardやcompound周りの新たな情報が得られたら、またアップします。
11/24 22:10追記
ふーさん情報なんですが、レンディングをしている間、毎ブロックごとに複利運用されているらしいです。これは胸熱!
今後をお楽しみに☺