たつぞうです。
このブログで、ツイキャス配信による「契約民主主義」の勉強会を開催することを宣言しました。
実施した配信内容
https://dl02.twitcasting.tv/tatsuzou12/download/588009309?dl=1
https://dl02.twitcasting.tv/tatsuzou12/download/588014640?dl=1
その中で、こすもすさんから頂いた疑問に、その場で答えられるものは私なりにお答えしました。
しかし、誤った内容が伝わってしまいますと、Shogoさんに迷惑がかかるので、ここに、Shogoさんにも確認した内容を記しておきます。
主な疑問
Q1
審査員はランダムに選ばれて、講義とテストをして合格しないと意思決定できないとのことですが、そこまでハードルを上げて、ランダムに選ばれた人の中にやる気のある人はほとんどいないんじゃないでしょうか?裁判員制度でも、拒否が相次いでいるらしいですし…。
A1
むしろ、やる気のない人は参加できない。それは、「参政権を棄権したこと」と同義である。
Q1-1
やる気がある人が残ったら、その少数で意思決定できちゃいます
A1-1
最小5人、最大が100人というのが有意な議論ができる人数であり、最少人数割れしなければ問題ない。
Q1-2
やる気のある人を選ぶなら、ランダムじゃなくて募集すればどうでしょうか?
A1-2
むしろ募集をしてしまうと、偏った一部の集団ばかりが、応募・選定される恐れが出てきてしまう。それこそ本意ではない。
Q2
でも、ランダムな人を教育してと言っても、教育を受けるやる気があるのかな?と思いました
A2
研修、テストをクリアした人こそ、このシステムが望む「Informed Citizens」であり、政策決定するにふさわしい。後述するように、何らかのインセンティブを考えてもよい。
Q3
ランダムに選ぶということは、リテラシーの低い人も選んだほうが良いということではないでしょうか?
A3
違う。「Informed citizens」が必要。リテラシーの高くない人は、審議員選定の段階で、ふるいにかけられる。
Q4
いち市民が政治にコミットするというインセンティブだけで一生懸命勉強してテストまで合格する人は少なくて、もともと特定の政治ポリシーを持つなど他のインセンティブも持つ人が残りそうですが。
A4
どのような政治ポリシー、インセンティブを持とうと、それ自体は問題ではない。適切な審議を行うことのできる能力を求めている。また、一度政策決定されたからといって、覆すことができないわけではない。対案を提示することも可能である
Q5
いい政策だったら、素性関係なくもちろんいいのです。
でも、Ochiaiさんの意図するところは、どうなのかな?と思って。ランダムで選ぶので、あまり政策に興味のない人も入れたいという考えかなと思って。
A5
そのような意図はない。むしろ、そういう人は排除される。
これからは「Informed citizens」を、社会全体で育てていかなくてはならない。
教育の充実、社会的な規範の向上により、「よく知らされた市民」を増やしていくことこそが、より良い政治を実行するベースとなりうる。
配信後の、Shogoさんとのやり取り
配信後、Shogoさんに報告がてら、今日の残りの疑問をぶつけてみました。
・審議員の選定方法は?
ランダムで選定する(ブロックチェーン利用)
数的な変数を入れることはできても、恣意的にはならない。
・特定の主義主張の人が入り込む懸念ああるが?
そういう方たちも同じ一票を保有している。イデオロギー、思想、宗教などで、参政
権を差別するものではない
・審議員になるインセンティブが少なくないか?
審議員となることで日常生活を一定期間阻害されるために、免税などの金銭的補償
もあってしかるべきである。所属団体には、有休の付与、仕事の免除など、インセ
ンティブをつける方法論はある。
以上、Shogoさんの大枠の考えは伝わったでしょうか?
今後は、さらに自己研鑽を積み、リスナーの疑問に対して、さっとお答えできるように努めていきます。
「合言葉はお役立ち」
今後も、契約民主主義の勉強を続けていきます!